「許す」とは何か?語源を深堀り。 許せない辛い気持ちを手放し心を軽くする2つの方法

人間関係・自己成長



みなさんは許せない人、許せないことありますか? 


許せないでいると、ずっとそのことばかり考えてしまい辛いです。執着したくないのに、無意識に考えてしまう。なんとかしたいと思います。


「許す=相手の行動を肯定すること」と解釈してしまうと、許すことが自分を裏切るように感じ、どうしても受け入れられくなってしまいます。


また、「許せない自分を許す」という言葉も聞いたことがありますが、相手を許さなくていいんだと思うことができたとしても、心の中はずっと過去のことが離れず解決しないこともあるのではないでしょうか。


この記事では、そんな許せない気持ちを持ち続けてしまった心を少しでも楽になる方法についてまとめました。




「許せない」という感情は間違っていない



「許せない」という感情は間違っていないです。当たり前です。嫌なことをされたのですから。


ただ、復讐として相手に同じくらい不幸な思いをさせたら心は軽くなるでしょうか。たとえ相手が辛い目にあっていてこちらの気持ちをわかってくれたとしても、自分が過去にされたことは消えることはないので解決にはならないことが多いです。


相手への恨みを持っていると、ずっと相手のことばかり考えていて辛いですよね。嫌なことをされた上に、ずっと考えている時間ももったいないし、そんな自分が嫌になったりもします。だから、許せない自分が辛くてどうしたらいいんだと考えてしまいますよね。


無意識で考えてしまう場合、相手に○○された → 怒り、悲しみなどの辛い感情  というループにはまっている状態です。 


そこから脱出するにはどうしたら良いのでしょうか。



方法1)許せないという気持ちを否定しない



許せない気持ちから解放されるための1つ目の方法は、


相手に○○された → 怒り、悲しみなどの辛い感情 → 嫌な気持ちになった自分を否定しない


という考えが前提になります。嫌な感情をなかったことにしてしまうと同じループにはまってしまいます。自分は本当に嫌だったんだということは事実なのでそれを受け入れられないと消化できず、受け入れられるまで何度でも思い出してしまうからです。


そうだよね、嫌だったよね。自分の味方でいてあげることで、心が満足するのです。自分を認めることを続けていくうちに、心にほんの少し余裕ができてきます。その余裕ができた時に、過去に起きたことに対して自分は嫌だった。というところで止まっていた状況からやっと一歩前に進むことができます。


「心の中でどう処理していくか」という視点で少しでもいることができれば、〇〇されたという受動的な意識から、主体的な意識に変わっていくことができ、自分を少しずつコントロールすることができます。


でもすぐにできなくていいのです。その時に起きた感情を自分が満足できるまで感じきることができるまで、いつまでもそのことを思い出してしまうのです。解決できない事の方が世の中多いのかもしれません。冷静でない自分も受け止めてあげて、そうだったよね。許せないよね。と自分の正直な気持ちを理解してあげることで、いつのまにか過去の出来事を考えなくなったかもと思えるようになったら自分が楽になれたという証拠になります。


人生の中で、許せないままであることって少なくないと思います。でも、許せないことを許したり、解決することを目標にするのではなく、許せないことは許せないままで良くて、だんだん考えなくなっていくのが理想であり、囚われずに自分らしい生き方ができることが1番の解決といえると思います。



方法2)「許す」の語源から見えたこと ー 心を緩める

 

私も過去に、心の傷を抱えてしまい、それについて許すことができずにいました。長い間囚われていたのですが、ふと、「そもそも許すって何だろう?」と考えたことが転機になりました。


「許す」という言葉は、もともと 「ゆるむ」 に由来しています。


「ゆるむ」には 「緩める」「自由にする」「解放する」 という意味があり、何かに縛られている状態から抜け出すことを表しています。


この語源を知ったとき、私はハッとしたんです。


許すことは 「相手を認めること」ではなく、「自分の心を縛る感情を緩めること」 ととらえてはどうかと思ったのです。その感覚で心を緩めてみようと意識した時、いつもと違う心が軽くなる感じがありました。


「心を緩めること=許す」 と解釈して良いのなら、私は今、許すことができていると思うことができ、気持ちが楽になれました。許すことができたら心が楽になれるのにと苦しんでいた私は、自分なりの解釈で、許せないという執着から少しずつ解放されたのです。


「許せない」と考え続けることで、私は怒りや悲しみを握りしめていたんだと気づきました。
でも、「心をゆるめる」と考えたら、少し肩の力が抜けるような気がしたんです。許す許さないの次元から解放されたような、ちょっとした解釈の違いなんですが、それ以来、「ゆるむ」という言葉を意識すると、心がスッと軽くなる感覚がありました。


許せないということは一旦置いといて、心をとりあえず、緩めよう、という自分を執着から離れる良い方法だと思いました。もちろん、自分の気持ちを誤魔化す必要はありません。許せないは許せないでいいのです。ただ、許す・許せないループにはまって辛くなった時は、一旦心を緩めてみようと自分に言ってみて欲しいです。冷静になることができ、少しでも心が楽になるのではないでしょうか。


「許す」と「受容」の違い



ここで、「許す」と「受容」の違いも考えてみました。


• 受容 = 相手の行動や出来事をそのまま受け入れること

• 許す = 自分の感情を解放し、心を軽くすること



 許すと受容はイコールではないということです。

「許す=相手の行動を受け入れること」 と考えてしまいがちですが、

「相手の行動を認める必要はない。自分の心を緩めることを意識しよう」と考え方に変えてみることで、「許さなきゃいけない」「でも許せない」という葛藤が少しずつ消えていきます。



まとめ:周りは変わらなくても、自分の視点は変えられる



周りの行動が変わらなくても、自分の心の持ち方は変えられます。


人によって心が軽くなる解釈は異なりますが、自分に合う言葉や視点をみつけることは大切だと思います。


今回は、許せないという感情を解放する方法をまとめました。


あなたの気持ちが少しでも穏やかになりますように。





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