「湯シャン」とは?→お湯だけで髪と頭皮を洗う方法
「湯シャン」とは、シャンプーや石けんなどを使わずに、お湯だけで髪と頭皮を洗う方法のことです。
皮脂を取りすぎないことで、頭皮のバランスが整いやすくなるといわれています。
オーガニック系美容業界やナチュラル志向の人たちの一部の間で注目されています。
なぜ湯シャンを始めたのか?私のきっかけ
湯シャンを始めたきっかけは、市販のシャンプー・コンディショナーを使ったあとに感じた「頭皮と顔のかゆみ」でした。
洗った直後はさっぱりしても、しばらくすると乾燥してかゆくなることがあり、気になって調べてみたところ、湯シャンという方法があることを知りました。
「もしかしたら合うかも」と思い、始めてみることにしました。
湯シャンは指の腹でやさしく頭皮マッサージをするように洗います。
湯シャンに向いている人・向かない人
湯シャンに向いている人と向かない人についてまとめてみました。
●向いている人
・整髪料やヘアオイルを使っていない人(または少量)
・シャンプーによる乾燥やかゆみが気になる人
・ナチュラル志向・低刺激な生活をしたい人
・毎日洗髪する習慣がある人(皮脂の蓄積が少ない)
シャンプーをしていた頃は髪が乾燥気味でした。髪を染めていたというのもあるのですが、ゴワゴワ感を感じていました。市販のシャンプーは洗浄力が高いので、必要以上に皮脂がとれてしまったり、頭皮や髪の乾燥につながることがあります。
シャンプー後はトリートメントで髪にツヤを持たせていましたが、髪自体が乾燥していたので本質はあまり改善できずにいました。トリートメントも香りがとても良いのですが、少しヌルっとした感触が髪を綺麗に保てる反面、頭皮や肌に残ってしまったときはかゆみが生じてしまいました。市販の商品でも問題なく使える方がほとんどだと思いますが、敏感肌の方は湯シャンを試してみる価値はあると思います。
●向かない人
・整髪料やワックスを多く使う人
・皮脂の分泌が多めの体質(思春期・脂性肌)
・湯シャン中の「ベタつき」に強いストレスを感じやすい人
・スポーツや外作業で汗を大量にかく人(湯だけでは不十分な場合あり)
湯シャンが向いていない人が続けると、皮脂や汚れが十分に落ちずに次のようなトラブルが起こりやすくなることがあります
- 頭皮のベタつきや脂っぽさが強くなる
- かゆみや炎症が出ることがある
- フケや臭いが増える場合もある
- 毛穴が詰まりやすくなり、頭皮環境が悪化する
- 髪のべたつきでボリュームが出にくくなる
湯シャンの効果が得られず、逆に不快感や頭皮の問題が悪化する可能性があります。向いていない場合は、石鹸やシャンプーを使うケアが必要です。
重曹で洗い、クエン酸で仕上げる方法もあります
私の場合、いきなり湯シャンから始めるのに抵抗があったため、最初の3か月は重曹・クエン酸で洗いました。泡立たないことに違和感がありましたが、湯シャンのみよりはすんなりできました。重曹・クエン酸に慣れてくると湯シャンに切り替えやすかったです。
湯シャンだとお湯で物理的に皮脂や汚れを落とすことになりますが、重曹はアルカリ性なので皮脂を分解する効果がありますので汚れが落ちやすいです。ただし、刺激が強めで乾燥やかゆみの原因になることもありますのでぬるま湯で薄めて使うことが大切です。
また、石鹸や重曹を使った後は頭皮がアルカリに傾いていて、髪のキューティクルが開きやすくなっているため、酸性のクエン酸や酢でリンスをすることで中和され、髪にもつやが出てきます。クエン酸についてもぬるま湯で薄めて使用することが大切です。
水で薄める場合の目安としてはぬるま湯300~500に対し重曹は小さじ1、クエン酸は小さじ1/2が良いと思います。あとは好みで調整できますが、あまり濃くすると市販のシャンプー以上に洗浄力が強くなって頭皮に刺激を与えてしまうので少なめから始めると良いと思います。
湯シャンをやってみた感想
湯シャンを取り入れてから1年になりますが、週を追うごとに頭皮の皮脂が整ってきた実感がありました。
一時的に「かゆみ」が気になる時期もありましたが、続けていくうちに乾燥が改善されたのかかゆみは改善することができました。
以前、シャンプーを毎日使用していた時は髪の傷みが気になっていたので毎日コンディショナーを使用していました。ヘアオイルなどもたくさんつけていました。髪を染めていたということもあり、髪はとても乾燥していました。今では落ち着き、ブラッシングすると髪も広がることなく落ち着いて適度なツヤもでてきました。皮脂を落としすぎることがなくなったので適度な皮脂が維持され、ツヤが出ているんだと思います。ヘアオイルを使うこともありますが、以前のようにたくさん使わなくても良くなりました。
また、乾燥等による頭皮や顔のかゆみも改善されました。髪の乾燥が気になるときはオイルを少しなじませるだけで整うようになりました。
ただ、市販のシャンプーを否定しているわけではありません。湯シャンをしていても体調などによりべたつきを感じることはあるので、自宅では月に2回ほどシャンプーしています。また、旅行先のホテルなどではいい香りのするシャンプーがあるのでリラックスのため使わせてもらっています。
通常時は湯シャンですが気分転換したいときなどはシャンプーを使うときもあったりなど、自分にあった方法をみつけるのが一番です。
その他湯シャンをやって良かったことは顔の肌質が改善されました。シャンプーやコンディショナーを使用してもしっかり落とせば問題ないと思うのですが、私の場合は不器用なのか残ってしまうようで、乾燥やかゆみ、赤くなるなどのトラブルがあったのですが、改善されました。これは思わぬ効果でした。
湯シャンを試すときのコツ
最初は1日置き〜2日に1回だけ湯シャンにするのがおすすめです。
ブラッシングで汚れを浮かせてから、ぬるめのお湯(38℃前後)でゆっくり洗います。
無理せず、自分のペースで調整することが長続きの秘訣です。
私もたまにスッキリしたいときはシャンプーを使用しています。先ほどお伝えしたとおり月に1~2度くらいシャンプーを使用しています。
また、自宅で使用しているシャンプーは「シャボン玉石鹸シャンプー」です。添加物がなく自然派で安心して使用することができます。

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湯シャンが苦手という方にもおすすめしたいシャンプーです。
また、シャボン玉石鹸ブランドのリンスもあります。私はあまりシャンプーを使用しないため、クエン酸を水で薄めたものでリンスしていますが、こちらはとろみもありますし、使いやすいです。

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毎日湯シャンでないといけないということもなく、たまに湯シャンを取り入れるというのも良いと思います。毎日シャンプーは皮脂が落ちすぎだから今日は湯シャンで明日はシャンプーにしようという気楽な感じで良いのではないかと思います。
まとめ
湯シャンはすべての人に合うわけではないですが、「肌・頭皮トラブルに悩んでいる」「肌をいたわりたい」人は試す価値あります。
始めから急に切り替えるのも大変だと思いますので、シャンプーの日と交互にしたり、重曹とクエン酸を使うことで湯シャンに少しずつ慣れるのが良いと思います。だんだん頭皮の皮脂のバランスも整っててきて、気が付いたら湯シャンの日が多くなってくるかもしれません。また、湯シャンにしたからシャンプーはもうしないとかではなく、たまに湯シャンを取り入れるという生活もいいのではないかと思います。
湯シャンをして思ったことは、人は便利な生活に恵まれている反面、食べるもの、肌につけるものに対して知らない間に必要以上に刺激を受けていることもあるんだと感じました。毎日シャンプーをすることが当たり前と思っていたのですが、湯シャンを取り入れることで、洗いすぎて必要な皮脂までなくなってしまい、頭皮や髪の傷み、肌のかゆみにつながっていたんだと気づきました。新陳代謝が良い若い方は毎日でも大丈夫かもしれませんが、年齢によって洗いすぎない、肌を守るという視点も大切だと思います。
無理せず自分の体調を見て体調に合ったやり方を優先することが大切です。いろんなことをやって整えていくことも大切ですが、手放して整えていく視点も良いと思います。
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